「まあ殿下、どうなさったんですの?」
妙に甲高い声が聞こえてきて、ライオネルは振り返った。殿下と呼ばれるのはこの学園にはライオネルしか在籍していないからである。
すると、紅茶とケーキを手に、赤茶色の髪に緑色の目をした女が立っていた。
(この女は確か……パトリシア・スケールか)
学園の一つ上に在籍しているスケール伯爵家の令嬢だ。そして、ライオネルが五歳の時に婚約者候補に上がった一人でもある。
「スケール伯爵令嬢こそ、今は二限目の授業中だろう? こんなところでどうしたんだ」
「わたくしは気分が優れなくて。ご一緒してもよろしいですか?」
(なんでガラガラなのに俺の隣に来る必要が?)
と思ったが、ライオネルは口にも顔にも出さず、にこりと作り笑いを浮かべた。
妙に甲高い声が聞こえてきて、ライオネルは振り返った。殿下と呼ばれるのはこの学園にはライオネルしか在籍していないからである。
すると、紅茶とケーキを手に、赤茶色の髪に緑色の目をした女が立っていた。
(この女は確か……パトリシア・スケールか)
学園の一つ上に在籍しているスケール伯爵家の令嬢だ。そして、ライオネルが五歳の時に婚約者候補に上がった一人でもある。
「スケール伯爵令嬢こそ、今は二限目の授業中だろう? こんなところでどうしたんだ」
「わたくしは気分が優れなくて。ご一緒してもよろしいですか?」
(なんでガラガラなのに俺の隣に来る必要が?)
と思ったが、ライオネルは口にも顔にも出さず、にこりと作り笑いを浮かべた。


