(そういえばあの勝負のキスはまだだったな。……忘れているのか、よしよし)
魔術の基礎の授業での賭け事だが、ライオネルがエイミーが作った穴に落ちて気絶したせいか、そのあとの報酬についてはうやむやになっていた。エイミーも要求してこないので、このままうやむやなままにさせておくのがいいだろう。キスなんて嫌だ。
ライオネルはスコーンにクリームを塗って口に運ぶ。
もそもそするスコーンと甘すぎるクリームに、ライオネルはすぐに紅茶に口をつけた。
食堂には一流の料理人が雇われているが、一流の人間が作ったものでも、どういうわけかお菓子は口にあわない。
もともとライオネルはお菓子はあまり好きではないのだ。今でも、美味しいと思えるのはエイミーが作るクッキーくらいなものだった。
しかし、この時間は食堂にはお菓子しか置いていないのだから文句は言えない。
スコーンを紅茶で胃に流し込むと、ライオネルは薬包を手に取った。
少し苦いそれを多めの水で飲み干して、ふうと息を吐く。
このまま、薬が効きはじめるまでここでのんびりしていようと、特に見るものもない窓の外へ視線を向けたときだった。
魔術の基礎の授業での賭け事だが、ライオネルがエイミーが作った穴に落ちて気絶したせいか、そのあとの報酬についてはうやむやになっていた。エイミーも要求してこないので、このままうやむやなままにさせておくのがいいだろう。キスなんて嫌だ。
ライオネルはスコーンにクリームを塗って口に運ぶ。
もそもそするスコーンと甘すぎるクリームに、ライオネルはすぐに紅茶に口をつけた。
食堂には一流の料理人が雇われているが、一流の人間が作ったものでも、どういうわけかお菓子は口にあわない。
もともとライオネルはお菓子はあまり好きではないのだ。今でも、美味しいと思えるのはエイミーが作るクッキーくらいなものだった。
しかし、この時間は食堂にはお菓子しか置いていないのだから文句は言えない。
スコーンを紅茶で胃に流し込むと、ライオネルは薬包を手に取った。
少し苦いそれを多めの水で飲み干して、ふうと息を吐く。
このまま、薬が効きはじめるまでここでのんびりしていようと、特に見るものもない窓の外へ視線を向けたときだった。


