ライオネルはエイミーを手で制して、それから難しい顔をして考え込んだ。
「なるほど歌はまずい。お前の歌は王家の恥でなおかつ公害だ」
「……得意なのに」
「うるさい! とにかく王太子の婚約者が音痴だと知られるのは非常にまずい。手を打たなければ……」
「音痴じゃないです」
「お前に話してない!」
「この部屋には殿下とわたししかいませんけど……」
「だからうるさい!」
エイミーはむーっと口をとがらせる。
(わたし、音痴じゃないのに!)
音楽を教えてくれる家庭教師の先生も「ほほほほほ、エイミー様は歌はもうこれ以上学ぶ必要がないみたいですから楽器をしましょうね」と一度でオッケーをくれたのだ。何故かそれ以来一度も歌わせてもらっていないが、でも「必要ない」と言われたということはそれだけレベルが高かったからに違いない。少なくともエイミーはそう思っている。
「なるほど歌はまずい。お前の歌は王家の恥でなおかつ公害だ」
「……得意なのに」
「うるさい! とにかく王太子の婚約者が音痴だと知られるのは非常にまずい。手を打たなければ……」
「音痴じゃないです」
「お前に話してない!」
「この部屋には殿下とわたししかいませんけど……」
「だからうるさい!」
エイミーはむーっと口をとがらせる。
(わたし、音痴じゃないのに!)
音楽を教えてくれる家庭教師の先生も「ほほほほほ、エイミー様は歌はもうこれ以上学ぶ必要がないみたいですから楽器をしましょうね」と一度でオッケーをくれたのだ。何故かそれ以来一度も歌わせてもらっていないが、でも「必要ない」と言われたということはそれだけレベルが高かったからに違いない。少なくともエイミーはそう思っている。


