王子様を落とし穴に落としたら婚約者になりました ~迷惑がられているみたいですが、私あきらめませんから!~

(殿下、好き……)

 そんな不器用な優しさにエイミーは毎日……いや、一分一秒が過ぎるごとにライオネルがもっと好きになる。

「あんた、ほどほどにしときなさいね。じゃ、わたしはあっちに行くわ」

「うん、またね」

「おい待てこれを回収していってくれ!」

「無理ですよ、だってエイミーの魔力量に合わせられるのは殿下しかいらっしゃいませんから」

「ぐ……!」

 去っていくシンシアに手を振って、エイミーはライオネルを見上げた。

 ライオネルは背が高いので、エイミーとは頭一つ分身長差がある。