「ここ、ここにちゅーしてください!」
「……そんなものでいいのか?」
「もちろんです! ここ、ここですよここ!」
さあどうぞ、とエイミーはつま先立ちになって、ライオネルに向かってほっぺたを差し出した。
(まあ、こいつがそれでいいならいいか)
ちょっと拍子抜けだったが、本人がそれで満足ならいいだろう。
ライオネルは上体をかがめて、エイミーの頬に唇を近づける。――そのときだった。
「隙あり!」
エイミーが素早く顔を動かしたかと思うと、ちゅっとライオネルの唇に自分の唇を押し付けて、「きゃーっ」と叫んでその場で飛び跳ねて手をバタバタさせながら踊りはじめた。
「殿下の唇!」
ライオネルはぱちぱちと目をしばたたいて、それから片手で口元を覆う。
「お前……」
「あ、殿下真っ赤です!」
「うるさい!」
このモモンガは、本当に予想の右斜め上を行ってくれる。
エイミーはへらへら笑いながらライオネルにぎゅーっと抱き着いて、そして言った。
「殿下、大好き‼」
「……あー、もう!」
この不思議で意味不明で奇天烈で――たまらなく可愛い生き物は何なんだろうか。
ライオネルはエイミーをぎゅっと抱きしめ返して、それから小さく笑った。
「言われなくても、そんなことは知っている」
「……そんなものでいいのか?」
「もちろんです! ここ、ここですよここ!」
さあどうぞ、とエイミーはつま先立ちになって、ライオネルに向かってほっぺたを差し出した。
(まあ、こいつがそれでいいならいいか)
ちょっと拍子抜けだったが、本人がそれで満足ならいいだろう。
ライオネルは上体をかがめて、エイミーの頬に唇を近づける。――そのときだった。
「隙あり!」
エイミーが素早く顔を動かしたかと思うと、ちゅっとライオネルの唇に自分の唇を押し付けて、「きゃーっ」と叫んでその場で飛び跳ねて手をバタバタさせながら踊りはじめた。
「殿下の唇!」
ライオネルはぱちぱちと目をしばたたいて、それから片手で口元を覆う。
「お前……」
「あ、殿下真っ赤です!」
「うるさい!」
このモモンガは、本当に予想の右斜め上を行ってくれる。
エイミーはへらへら笑いながらライオネルにぎゅーっと抱き着いて、そして言った。
「殿下、大好き‼」
「……あー、もう!」
この不思議で意味不明で奇天烈で――たまらなく可愛い生き物は何なんだろうか。
ライオネルはエイミーをぎゅっと抱きしめ返して、それから小さく笑った。
「言われなくても、そんなことは知っている」


