ぷーっと頬を膨らませると、パトリックが「殿下も可哀想にな……」と意味不明なことを言った。
エイミーはふくれっ面のままパトリックの対面のソファに腰を掛けた。
「お兄様、教えてほしいことがあるんです」
「殿下の秘密なら知らないぞ」
「なんでわたしがお兄様に殿下の秘密を聞くんですか? わたしの方がお兄様よりも十倍……ううん、百倍は殿下に詳しいですから必要ないです! だってお兄様は殿下の耳のここにほくろがあることも知らないでしょ?」
「逆になんでそんな見えにくいところのほくろの存在をお前が知っている……」
「えっへん!」
「褒めてない!」
「?」
てっきりよく知っているなと褒められたと思ったのに怒られて、エイミーは「なんでだろう」と首をひねる。
パトリックはもう一度息を吐き出した。
「それで、教えてほしいことってなんだ」
「これです。この人物について、教えてほしいことがあるんです」
資料を机の上に置いて、エイミーは名簿の中にある一人の人物の名前を指さした。
エイミーはふくれっ面のままパトリックの対面のソファに腰を掛けた。
「お兄様、教えてほしいことがあるんです」
「殿下の秘密なら知らないぞ」
「なんでわたしがお兄様に殿下の秘密を聞くんですか? わたしの方がお兄様よりも十倍……ううん、百倍は殿下に詳しいですから必要ないです! だってお兄様は殿下の耳のここにほくろがあることも知らないでしょ?」
「逆になんでそんな見えにくいところのほくろの存在をお前が知っている……」
「えっへん!」
「褒めてない!」
「?」
てっきりよく知っているなと褒められたと思ったのに怒られて、エイミーは「なんでだろう」と首をひねる。
パトリックはもう一度息を吐き出した。
「それで、教えてほしいことってなんだ」
「これです。この人物について、教えてほしいことがあるんです」
資料を机の上に置いて、エイミーは名簿の中にある一人の人物の名前を指さした。


