王子様を落とし穴に落としたら婚約者になりました ~迷惑がられているみたいですが、私あきらめませんから!~

「どうかしたか?」

 一覧をじーっと見つめたまま何も言わないエイミーにライオネルは怪訝がった。

 エイミーは「うーん……」と考え込むように唸ってから、顔を上げた。

「これとは別に、ほしいものがあります」

「ほしいもの?」

「はい。二年三組に在籍している方たちが、なんの部活動に所属しているかの一覧です」

「部活動……? そんなものどうする? 何かの役に立つのか?」

「役に立つかどうかは、見てみないとわかりません」

 どうやらエイミーには何か考えがあるらしい。

(まあこいつは、話が通じないところはあるが、頭はいいからな)

 ライオネルが思いつかない何かを思いついたのかもしれない。

「ウォルター、用意できそうか?」

「今日の放課後までには」

「そうか、助かる」

「ありがとうございます、ウォルターさん! あ、今は先生ですね!」

 エイミーはパッと笑って、それからさっきまで遊んでいた陶器人形をライオネルに差し出した。