☆☆☆
「調べた結果、あの人形は呪術具を扱う店で売られてはいましたが、特殊な魔術がかかっているわけではありませんでした。ただの飾りです」
「あんなものを飾りたい人間がこのモモンガのほかにいるのか……」
翌日の昼休み。
さっそく陶器人形のことを調べてきたウォルターの報告に、ライオネルは微妙な顔をして、見本として買ってきてもらった陶器人形をにこにこと見つめているエイミーを見た。
「殿下殿下、これを見本に、わたしのはピンクで殿下のは青にしてもらいましょう!」
「やめろそれに色を付けたらさらに気持ち悪いことになる!」
「でもー、素焼きのままだと味気ないですよ?」
素焼きのままの茶色い人形に、エイミーはむーっと頬を膨らませる。
「色を付けたほうが絶対可愛いです」
「だめだ」
「じゃあせめて、首のところにリボンを巻きましょうよ」
「……この寸胴人形のどこに首がある」
「ここですここ。ここが首ですよ!」
エイミーは必死になって陶器人形の顔の下を指さすが、ライオネルの目には、そこに首はなく、顔の下にすぐに胴体がくっついているようにしか見えなかった。
「調べた結果、あの人形は呪術具を扱う店で売られてはいましたが、特殊な魔術がかかっているわけではありませんでした。ただの飾りです」
「あんなものを飾りたい人間がこのモモンガのほかにいるのか……」
翌日の昼休み。
さっそく陶器人形のことを調べてきたウォルターの報告に、ライオネルは微妙な顔をして、見本として買ってきてもらった陶器人形をにこにこと見つめているエイミーを見た。
「殿下殿下、これを見本に、わたしのはピンクで殿下のは青にしてもらいましょう!」
「やめろそれに色を付けたらさらに気持ち悪いことになる!」
「でもー、素焼きのままだと味気ないですよ?」
素焼きのままの茶色い人形に、エイミーはむーっと頬を膨らませる。
「色を付けたほうが絶対可愛いです」
「だめだ」
「じゃあせめて、首のところにリボンを巻きましょうよ」
「……この寸胴人形のどこに首がある」
「ここですここ。ここが首ですよ!」
エイミーは必死になって陶器人形の顔の下を指さすが、ライオネルの目には、そこに首はなく、顔の下にすぐに胴体がくっついているようにしか見えなかった。


