しかしウォルターは「ばいばい」と手を振って、無情にも医務室から去ってしまった。
かくなる上はと、エイミーは隙を見てベッドから飛び降りると、ベッドの下に潜り込もうとしたのだが、その前に素早く回り込んだライオネルによって阻止されてしまう。
さらには逃がすまいとするライオネルに抱きしめられてしまったから、頭から湯気を出して再び気絶しそうになった。
「逃げるな」
耳元で、ライオネルの声がする。
きっとエイミーの耳は真っ赤に染まっていることだろう。
「ど……して……」
ライオネルの腕に抱きしめられたまま、エイミーややっとのことで声を出した。
「殿下、わたしのこと……きらいって……」
「そうだな。だが今は違う」
「そんなの、わからな……」
「俺だってわからない」
ライオネルはエイミーの髪の毛を指先で弄びながら、小さく苦笑した。
「お前のことは鬱陶しいと思っていた。うるさいし。追いかけてくるし。落とし穴に落とされたし。人の話を聞かないし」
「…………」
かくなる上はと、エイミーは隙を見てベッドから飛び降りると、ベッドの下に潜り込もうとしたのだが、その前に素早く回り込んだライオネルによって阻止されてしまう。
さらには逃がすまいとするライオネルに抱きしめられてしまったから、頭から湯気を出して再び気絶しそうになった。
「逃げるな」
耳元で、ライオネルの声がする。
きっとエイミーの耳は真っ赤に染まっていることだろう。
「ど……して……」
ライオネルの腕に抱きしめられたまま、エイミーややっとのことで声を出した。
「殿下、わたしのこと……きらいって……」
「そうだな。だが今は違う」
「そんなの、わからな……」
「俺だってわからない」
ライオネルはエイミーの髪の毛を指先で弄びながら、小さく苦笑した。
「お前のことは鬱陶しいと思っていた。うるさいし。追いかけてくるし。落とし穴に落とされたし。人の話を聞かないし」
「…………」


