王子様を落とし穴に落としたら婚約者になりました ~迷惑がられているみたいですが、私あきらめませんから!~

「……殿下、今は夢ですか現実ですか?」

「何を馬鹿なことを言って――てまさか、お前、さっきのことを覚えていないのか⁉」

 あきれ顔で笑いかけたライオネルは、さっと表情をこわばらせた。

「え、え?」

「覚えているのかいないのかどっちだ⁉」

「え、ええっと……」

「屋上で俺が言ったことを覚えているのか、いないのか、どっちなんだ!」

「お、お、屋上……」

 ってことは、さっきのあれは、夢ではなく現実なのだろうか。そして今も?

 エイミーは真っ赤になって、再び頭からシーツをかぶった。

 けれどもそれはライオネルに容赦なくはぎとられる。