「嫌がらせなのかもしれませんけど、ちょっと悪質ですよ、これ。当たっていたら大怪我ではすまなかっただろうものも結構ありますからね。あの日エイミー様の頭上から落ちてきたのが泥でよかったですよ。あの日の二日前に落ちてきていた石膏像だったら死んでいたかもしれません」
「……ああ」
「ものによっては人が投げられるような大きさでないものもありますからね。おそらく魔術で浮かせて落としているか、もしくは何らかの罠の魔術をあらかじめ仕掛けておいたかのどちらかでしょう」
「落ちてくる場所は、玄関と中庭が多いな。あとは校庭か。時間は朝、教室の移動中、放課後……だな」
「エイミー様の行動にあわせているんでしょうね」
「そうだろうな。だがこれなら逆に、こちらが罠を張ることも可能そうだ」
「慎重にお願いしますね」
「わかっている。下手は打たない」
ライオネルはウォルターに報告書を返すと、再びエイミーの眠るベッド横へ移動する。
先ほどより顔色がよくなったエイミーが、むにゃむにゃと口を動かしていた。
何か言っているのかと思って耳を近づけたライオネルは、次の瞬間、真っ赤になって硬直した。
「……でんかぁ、だいしゅき…………」
眠ったままにへらっと笑ったエイミーに、ライオネルはしばらくの間、固まって動けなかった。
「……ああ」
「ものによっては人が投げられるような大きさでないものもありますからね。おそらく魔術で浮かせて落としているか、もしくは何らかの罠の魔術をあらかじめ仕掛けておいたかのどちらかでしょう」
「落ちてくる場所は、玄関と中庭が多いな。あとは校庭か。時間は朝、教室の移動中、放課後……だな」
「エイミー様の行動にあわせているんでしょうね」
「そうだろうな。だがこれなら逆に、こちらが罠を張ることも可能そうだ」
「慎重にお願いしますね」
「わかっている。下手は打たない」
ライオネルはウォルターに報告書を返すと、再びエイミーの眠るベッド横へ移動する。
先ほどより顔色がよくなったエイミーが、むにゃむにゃと口を動かしていた。
何か言っているのかと思って耳を近づけたライオネルは、次の瞬間、真っ赤になって硬直した。
「……でんかぁ、だいしゅき…………」
眠ったままにへらっと笑ったエイミーに、ライオネルはしばらくの間、固まって動けなかった。


