王子様を落とし穴に落としたら婚約者になりました ~迷惑がられているみたいですが、私あきらめませんから!~

(了承しないって、どういうこと?)

 何を言われたのか、理解できない。

 何度も何度もその言葉だけを反芻しながら、ちまちまとお弁当を食べ終えて、ライオネルがくれたプティングに手を伸ばした。

 甘くて、ほんのりほろ苦いカラメルの味のするプティングは、つるんと舌の上でとろけて喉の奥へ消えていく。

 プティングもやっぱりちまちま食べていると、すでに食事を終えていたライオネルが苦笑した。

「お前の食べ方は小動物みたいで、なんだか可愛らしいな」

 可愛らしい。

 ライオネルの口からまさかそんな単語が出る日が来るとは思わずに、エイミーはあやうくプティングをのどに詰まらせそうになったのだった。