王子様を落とし穴に落としたら婚約者になりました ~迷惑がられているみたいですが、私あきらめませんから!~

「ガラスの青い薔薇はふさわしくないが、あれなら結婚式につけても問題ない」

「……え?」

(何を言っているの?)

 エイミーは目を丸くした。

 食事の手を止めたエイミーを、ライオネルはまっすぐにその綺麗な紫色の瞳で見つめる。

「昨日の話だが、俺は了承しないぞ」

「殿下……?」

「さっさと食え。昼休みが終わっても知らないからな」

 エイミーはゆっくりと目を瞬かせて、それから鴨のスモークのサンドイッチを口に運ぶ。

 もぐもぐとゆっくり咀嚼しながら、ライオネルの言葉を何度も反芻した。