王子様を落とし穴に落としたら婚約者になりました ~迷惑がられているみたいですが、私あきらめませんから!~

 ライオネルは大股でずんずんと廊下を進んでいく。

「殿下! 殿下ってば!」

 速足では追いつけず、ついに駆け足になって、エイミーはライオネルの袖をきゅっとつかんだ。

「どこに行くんですか?」

「どこって、カフェテリアに決まっているだろう。いいから来い」

「え……」

 ライオネルはカバンを持っているのとは逆の手でエイミーの手首をつかむと、そのまま歩みを緩めることなくずんずんと歩いていく。

 エイミーは小走りになりながら、頭の中にたくさんの「?」を浮かべた。

 何が起こっているのかさっぱりわからない。

 どうしてエイミーはライオネルにカフェテリアに連行されているのだろう。