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それは、四限目の授業を終えて、教科書を机の中に片付けようとしたときのことだった。
バンッ!
と、突然机の上に誰かが両手をついて、びっくりして顔を上げたエイミーは、さらにびっくりしてしまった。
だって、そこにライオネルがいたのだ。
エイミーは隣の教室にライオネルに会いに押しかけたりしていたが、彼がエイミーの教室に来ることなんて、それこそ思い出す限りほとんどない。よほどやむにやまれぬ事情がない限り、彼からエイミーに近づくことなんてないからだ。
驚きすぎてぽかんとしてしまったエイミーに、ライオネルは仏頂面で言った。
「行くぞ」
「行く……?」
行くって、どこに――と聞く前に、ライオネルはエイミーの机の横に駆けられていた彼女のカバンをむんずと掴んだ。
「あのっ、殿下?」
「いいから行くぞ」
わけがわからなかったが、ライオネルが奪って歩き出したカバンの中にはお弁当が入っている。あれを持って行かれるとお昼ご飯を食いっぱぐれてしまうので、エイミーは慌ててライオネルを追いかけた。
教室を出る前に、一緒に昼食を食べているシンシアを振り返ると、彼女は苦笑してひらひらと手を振っている。
ごめんねと口の動きだけで告げて、エイミーは速足でライオネルを追った。
それは、四限目の授業を終えて、教科書を机の中に片付けようとしたときのことだった。
バンッ!
と、突然机の上に誰かが両手をついて、びっくりして顔を上げたエイミーは、さらにびっくりしてしまった。
だって、そこにライオネルがいたのだ。
エイミーは隣の教室にライオネルに会いに押しかけたりしていたが、彼がエイミーの教室に来ることなんて、それこそ思い出す限りほとんどない。よほどやむにやまれぬ事情がない限り、彼からエイミーに近づくことなんてないからだ。
驚きすぎてぽかんとしてしまったエイミーに、ライオネルは仏頂面で言った。
「行くぞ」
「行く……?」
行くって、どこに――と聞く前に、ライオネルはエイミーの机の横に駆けられていた彼女のカバンをむんずと掴んだ。
「あのっ、殿下?」
「いいから行くぞ」
わけがわからなかったが、ライオネルが奪って歩き出したカバンの中にはお弁当が入っている。あれを持って行かれるとお昼ご飯を食いっぱぐれてしまうので、エイミーは慌ててライオネルを追いかけた。
教室を出る前に、一緒に昼食を食べているシンシアを振り返ると、彼女は苦笑してひらひらと手を振っている。
ごめんねと口の動きだけで告げて、エイミーは速足でライオネルを追った。


