「エイミー、殿下と何かあったのかい?」
「何もないですよ。……何も」
「そう、なのか? だったらいいんだが……」
父はまだ訝しんでいる様子だったが、苦笑すると、ポンとエイミーの頭に手を置いた。
「エイミーの誕生日パーティーが我が家で開けるのも来年で最後だな。来年はもっとにぎやかにしよう。改めて、誕生日おめでとう、エイミー」
「ありがとうございます、お父様」
父は、エイミーがこのまま王家に嫁ぐことを疑っていない。
まさか先ほどライオネルに別れを告げたなんて言えなくて、エイミーはにこりと微笑むと、就寝の挨拶をして二階に上がる。
(お父様にもきちんとお話しないといけないんだけど……殿下から、婚約解消の書類が届いてからでいいかしらね)
誕生日の日にライオネルと別れることになったと言ったら、きっと父はひっくり返ってしまうだろう。
エイミーが別れを告げたのだ。ライオネルは前から別れたがっていたので、急いで婚約解消の書類を整えて持ってくるに違いない。父への報告はそのときでも遅くないだろう。……驚かせてしまうのには変わりないが、今日よりはいいはずだ。
自室に上がると、エイミーは山になっているプレゼントの箱を見て、そういえばプレゼントがあったんだったと今更ながらに思い出した。
ライオネルに別れを告げることで頭がいっぱいで、すっかり忘れていた。
「何もないですよ。……何も」
「そう、なのか? だったらいいんだが……」
父はまだ訝しんでいる様子だったが、苦笑すると、ポンとエイミーの頭に手を置いた。
「エイミーの誕生日パーティーが我が家で開けるのも来年で最後だな。来年はもっとにぎやかにしよう。改めて、誕生日おめでとう、エイミー」
「ありがとうございます、お父様」
父は、エイミーがこのまま王家に嫁ぐことを疑っていない。
まさか先ほどライオネルに別れを告げたなんて言えなくて、エイミーはにこりと微笑むと、就寝の挨拶をして二階に上がる。
(お父様にもきちんとお話しないといけないんだけど……殿下から、婚約解消の書類が届いてからでいいかしらね)
誕生日の日にライオネルと別れることになったと言ったら、きっと父はひっくり返ってしまうだろう。
エイミーが別れを告げたのだ。ライオネルは前から別れたがっていたので、急いで婚約解消の書類を整えて持ってくるに違いない。父への報告はそのときでも遅くないだろう。……驚かせてしまうのには変わりないが、今日よりはいいはずだ。
自室に上がると、エイミーは山になっているプレゼントの箱を見て、そういえばプレゼントがあったんだったと今更ながらに思い出した。
ライオネルに別れを告げることで頭がいっぱいで、すっかり忘れていた。


