王子様を落とし穴に落としたら婚約者になりました ~迷惑がられているみたいですが、私あきらめませんから!~

「少しよろしいでしょうか」

「なんだ」

 シンシアがちらりと廊下に視線を向けたので、教室ではしにくい話なのかとライオネルは廊下へ足を向ける。

 廊下を少し歩いて、角まで行くと、シンシアは足を止めた。

「不躾な質問になってしまいますけど、殿下はエイミーのことをどう思っていらっしゃるんですか?」

「は?」

「だから、エイミーへの気持ちです」

「……それは、モリーン伯爵令嬢、君に関係のあることか?」

「関係あります。わたしはエイミーの友達ですから。……今のままだったら、エイミーがあんまりにも可哀想です」

「可哀想?」

 何を言われたのか理解できずに、ライオネルはぱちぱちと目をしばたたいた。