私も葵と一緒にバスに乗りこんだ後、クラスメイトの前で頭を下げ、迷惑をかけてしまったことを謝った。
その後、すぐ近くの座席に葵と横並びに座った途端、スマホのバイブ音がした。
ショルダーバッグからスマホを取り出していると、ニヤニヤした葵が、声をひそめて「で、で?どうだったのよ、蓮との2人きりの旅は?」と尋ねてきた。
「どうって…あれ?」
スマホの通知画面には『結城蓮』の文字が。
「結城くんと連絡先交換してないのに、なんで??」
私がそう呟くと。
「あ、私が教えちゃった」
葵がテヘッと言わんばかりの表情で、あっさりと白状する。
私がジト目で葵を見ると「え?嫌だった?」と尋ねてきた葵。
「い、嫌ではない…よ?ただ、結城くんと葵にやられっぱなしだなあと思って。」
ちょっと悔しくてブツブツ文句を言ってみる。
すると、葵はニヤニヤしながら肘で私をつついてきた。
「いいじゃん、やられっぱなしでもさ!蓮、マジでいいやつだから、私としては2人が付き合うんなら、嬉しいんやけどなー。お似合いと思うし!」
葵は声のトーンを抑えながらも、嬉しそうに笑う。



