身長差25㌢の、私と彼。


もう1つのエスカレーターを降りて改札口が見えた途端、私たちは先生に見つけられた。


先生の隣には、葵ともう一人、結城くんと同じクラスの男子の山内くんも、隣に立っていた。
たぶん、結城くんの班の、班長さんだ。


「おまえら!2人共、ちゃんと団体行動しないから…まったく、星野(←葵のこと)と山内も、班長としての責任がだな…無事だったからよかったものの、何かあったら、親御さん達にもだな…」


顔を合わせた途端、学年主任の強面な先生の説教が始まった。


葵も含めて、4人でしばらくの間、改札口の脇で怒られた。


裏事情が分かっていない山内くんにはすごく申し訳ない…。


ひとしきり怒られた後、私たちを待っているバスに向かいながら、チラッと結城くんの顔を伺った。


すると、私の視線に気づいたのか、結城くんも私を見下ろして、目が合う。


いつものように、見下ろされているのに、今は怖いどころか、ドキドキしている自分がいた。


クラスが違うから、結城くんと山内くんとは別のバス。


それぞれのバスに乗り込むために離れる直前、一瞬だけ、結城くんに手を握られた。


びっくりして真っ赤になりながら結城くんを見ると、結城くんはニッと口角を上げた顔を私に見せ、バスに乗り込んでいった。