「な…な…!!」
思わず、口づけられた額を手で隠す。
そんな私を見て、結城くんはフッと笑うと。
「ほら。油断してスキ見せとるからこんなことに。」なんて言ってる。
「ちょ…!誰かに見られるかもしれんのに!」
「大丈夫。ちょうど誰もおらんかったし。」
「た、確かに、そうだけれどもっ…!」
「ほらほら。おでこばっか隠しとると、今度は唇狙われるよ?」
そう言ってニヤニヤする結城くん。
なんてとんでもないことをのたまうのでしょう…。
バッ!と口元を手で隠した私を見て、結城くんは「ホント、かわい。」なんて呟きながら、クスクス笑ってる。
身長差25センチが邪魔をして、交わることのなかった私たち。
でも、京都から博多までの2時間半ちょっとの間。
視線を合わせてたくさん話をしたことで、
私たちの距離は、
心理的にも、
身体的にも、
一気に近づいてしまった。



