結城くんはフッと笑い「…俺、寝るわ。」と言って、窓側に上半身を預けて目をつむった。
「はい!?」
やっと出たと思った言葉は、自分でもびっくりするくらいすっとんきょうな声。
「告白しといてソッコー寝るってなに!?」
私がそうツッコむと、うっすら目を開けて、結城くんがこっちに視線だけ向けた。
「いや、このまま起きてたら博多に着くまでずっと口説き倒しそうやし。ちょっと落ち着こうかと思って。」
「くど…!?」
私が反応する度に、結城くんはクスクス笑う。
結城くんの笑った顔、何気にかわいいかも。とかちょっと思っちゃってる私、結城くんにハマってない?大丈夫??
「まあ、俺の事、考えといてよ。彼氏候補として。」と言い、おやすみーと呟くと、目をつむってしまった。
そしてそのまま、びっくりするくらいのスピードで寝息を立て始めた。
呆然と彼の寝顔を見つめる私。
いったい全体、なにが起きたんでしょうか?
しばらく背もたれに体を預けて、ぼーっとした後、ハッとしてスマホをショルダーバッグから取り出した。



