身長差25㌢の、私と彼。


「普通に、デートしたい。加野屋さんと。」


「へっ!?」


ボンッ!と顔が一気に熱くなった私。


「え?え?デート??なんで私なんかと…?」


「私なんか、じゃねーよ。『加野屋さんだから』行きたいんだけど。デート。」


「なっ…!」



なになになになに!?何が起きてるの?


デートしたい!?


結城くんが?

私と??

なぜに???


だって、私たちがまともに話したのって今日が初めてなワケで。


たった数時間2人で一緒にいるってだけで、そんな風に思うの?

思うものなの??

どうなの???


思考が追い付かず、あたふたする私に構わず、結城くんは涼しい顔で話を続ける。


「てか、いつも葵に話しかけに行ってたのも、加野屋さんに会うためだったし。」


「…え」


「参考書も忘れてないけど、加野屋さんの顔見たくなったらワザと借りに行ったり。」


「…え!?」


「でも、加野屋さんと話したくて顔向けると、いつも目ぇ逸らされて全然喋れねーから、実は、毎回ちょっとヘコんでた。」


「なっ…」


「それでも、高身長の葵の横にいる加野屋さん、ちっこくて、葵の話もニコニコして聞いてるから、可愛いなっていつも思ってた。」


「かわ…!?」


「うん。可愛い。俺は好きだよ。加野屋さんのこと。」


ちょっとだけ、ほっぺたを赤く染めた結城くんが、真っ直ぐ見つめてくる。