…なんて。
親友への文句とツッコミが次々と頭の中に浮かんでくるけど…



ちゃんと確認しなかった自分も悪い。
てか、自分が1番悪い。




そして、はた、と気付いた。




よく考えたら、制服姿の私だけ、ホームにポツンと1人。



こういう時って、どうすればいいと?



パニック状態で頭がちっとも働かなくて、ますます焦る。


それに…


『皆と離れて、独りぼっち』という状況に置かれている実感が徐々に湧いてきて、急に心細くなってくる。


目元がうるうるしてきた。



あ、やば。涙でそ。


こんな公衆の面前で、高校生が泣き出すなんて、恥ずかしすぎる。



そう思って、グッと涙を堪えていると…




ポン




突然、誰かに肩を叩かれた。




きっと葵だ!



嬉しくて、ぱぁぁと笑顔になっているのを自覚しながら、ぐりんと後ろを振り返ってみた。



すると、そこに立っていたのは…