身長差25㌢の、私と彼。


「…ほら、身長低くても、雑誌とかで見たら身長高く見える人とかおるやん?やけん、別に身長は関係なく、着こなし次第だと思うし、加野屋さんに似合う服を着たらいいと思う。」


沈黙を破ってそう話してくれた結城くんの顔、ちょっと赤くなってる。


私はというと、まだ恥ずかしさが残ってて「そ、そっか…。確かにそうやねー。」とだけ、なんとか返した。


そのまま、結城くんは話を続けてくれた。


「それに、俺の姉ちゃんも身長155センチだけど、読モやってるし。身長低くても、モデルやれる人もおるってことやん?」


「え、すご!!てか、結城くんってお姉さんおるんやね。」


「うん。3コ差で今大学生。」


「へぇー。いいなぁ。」


「加野屋さんは一人っ子だっけ?」


「うん、そうやけど…なんで知っとるん?」


「…葵から聞いたことある。」


「ふぅん?」


一瞬、結城くんが『しまった』という顔したように見えたのは気のせいかな?