しれっと那桜が混ざっている。
「俺も同行します。最初からその予定でしたが」
「なんでよ!!来ないでよ!!」
「お嬢が暴れ出したら八重姫だけでは大変ですからね」
「私をなんだと思ってるんだ!?」
まあそんな感じでギャーギャー騒がしく水族館に向かうことになった。もちろんSPたちも一緒である。
それでも八重はもう気にしていなかった。幼馴染たちと修学旅行を思いきり楽しもうと、改めて気合いを入れていた。
ピコンと、スマホにメッセージが届く。
「こっちはこれからシュノーケリングやる!」
「楽しそうですね。こちらは水族館に行きます」
旅の最中の秘密のメッセージ。
お互いに思い出を共有し合い、もっと思い出が増えていく。離れていても繋がっているような気がした。
「八重、何をしてるんです?」
「早く行こっ!」
「はい、今行きます」
修学旅行のハプニングから起きた出会い。
これが恋のはじまりかどうかはわからないけれど、大切に育んでいきたい想いだと思った。
この旅の最中にまた会えるかどうかはわからないけれど、今はこうしてメッセージのやり取りをしているだけでも楽しい。
沖縄での旅も八重の恋も、まだまだ始まったばかりである――。
fin.



