僕たちは部屋に入り、真っ先に、胡桃はシャワーを浴びに行った。
待ってる間、洗面台で、胡桃の浴衣を洗う。
優しさじゃない、偽善だ。
「自分のため、なんだろうな」
そう呟いた。
「先輩、あがりました……きゃあっ!なんですぐ目の前にいるんですか」
バンッとドアを勢いよく閉められて、こっちまで焦ってしまった。
「タオルだけとって貰えますか」
「どれだ?これか」
「ありがとうございます」
胡桃は受け取り、僕は洗面台から離れてベットまできた。
ベットで座って待っていると
「先輩、これバスタオルじゃなくて、バスローブでした」
そう言ってバスローブ姿で来た胡桃の体は、立体的で、色気があった。
「そんな姿で出てきて、襲われるぞ」
「先輩なら」
「そう言うならするか」
「重たいことひとつ言っていいですか」
「なんだよ、いいムードじゃないか」
「私赤ちゃん出来ない体なんです」
普通と違うことに気付くにはその関連のことに触れないと気付けない。
僕が本当に胡桃のことを好きだとしたら、なんて声をかけるのが正解か。
胡桃のことを傷つけずに何を言うのが正解か
わからなかった。
胡桃に同情してしまって、胡桃に対する好意もわからなかった。
してもいいかと思えた相手は、子供ができない体。
ここで僕が責任を取って嫁に貰う?
そんなこと求められてないはず。
「もうひとつ、重たいこと言わせてください、私先輩のことずっと前から知ってました」
知っていた?
僕を知っていた?
ずっと前から?いつ?いつだ、学校、考えられる、大学…
「難しいこと考えてますね、先輩顔がひきつってます」
「いつから知ってるんだ」
「小学生の頃です、覚えてませんか?ハッピータイムで班が決められていて、その班に私いましたよ」
思い出した。
佐藤胡桃、苗字が変わったから分かんなかったんだ。
「大人になったな」
「はい、かなり」
当時、僕たちはよく遊んでいた。
好きだったから、僕が。
好きだったから、君も。
それを聞いてから今の胡桃にかける言葉は、
「幸せになろう、してやる僕が」
「先輩、優しいですね、お世辞ならいらないですよ、こんな欠陥品なんて」
「俺も欠陥品だ、留年してるし、社会なんてわかんねえ、それでも、胡桃が好きだから」
「先輩っ、……っ…」
キスをした、優しく。
二度目のキス。
子供の頃したこと覚えてんのかな。
僕は、ずっと胡桃のことしか考えられなかったんだ。
あの頃のまんま、意見なんて変わってない。
濡れた髪が僕の服について、胡桃の涙かのように、少し暖かかった。
待ってる間、洗面台で、胡桃の浴衣を洗う。
優しさじゃない、偽善だ。
「自分のため、なんだろうな」
そう呟いた。
「先輩、あがりました……きゃあっ!なんですぐ目の前にいるんですか」
バンッとドアを勢いよく閉められて、こっちまで焦ってしまった。
「タオルだけとって貰えますか」
「どれだ?これか」
「ありがとうございます」
胡桃は受け取り、僕は洗面台から離れてベットまできた。
ベットで座って待っていると
「先輩、これバスタオルじゃなくて、バスローブでした」
そう言ってバスローブ姿で来た胡桃の体は、立体的で、色気があった。
「そんな姿で出てきて、襲われるぞ」
「先輩なら」
「そう言うならするか」
「重たいことひとつ言っていいですか」
「なんだよ、いいムードじゃないか」
「私赤ちゃん出来ない体なんです」
普通と違うことに気付くにはその関連のことに触れないと気付けない。
僕が本当に胡桃のことを好きだとしたら、なんて声をかけるのが正解か。
胡桃のことを傷つけずに何を言うのが正解か
わからなかった。
胡桃に同情してしまって、胡桃に対する好意もわからなかった。
してもいいかと思えた相手は、子供ができない体。
ここで僕が責任を取って嫁に貰う?
そんなこと求められてないはず。
「もうひとつ、重たいこと言わせてください、私先輩のことずっと前から知ってました」
知っていた?
僕を知っていた?
ずっと前から?いつ?いつだ、学校、考えられる、大学…
「難しいこと考えてますね、先輩顔がひきつってます」
「いつから知ってるんだ」
「小学生の頃です、覚えてませんか?ハッピータイムで班が決められていて、その班に私いましたよ」
思い出した。
佐藤胡桃、苗字が変わったから分かんなかったんだ。
「大人になったな」
「はい、かなり」
当時、僕たちはよく遊んでいた。
好きだったから、僕が。
好きだったから、君も。
それを聞いてから今の胡桃にかける言葉は、
「幸せになろう、してやる僕が」
「先輩、優しいですね、お世辞ならいらないですよ、こんな欠陥品なんて」
「俺も欠陥品だ、留年してるし、社会なんてわかんねえ、それでも、胡桃が好きだから」
「先輩っ、……っ…」
キスをした、優しく。
二度目のキス。
子供の頃したこと覚えてんのかな。
僕は、ずっと胡桃のことしか考えられなかったんだ。
あの頃のまんま、意見なんて変わってない。
濡れた髪が僕の服について、胡桃の涙かのように、少し暖かかった。



