溶けたラムネ入りの炭酸ジュースは、美味しくない。

「相当辛かったんだな、でもこれからは書けるじゃん。別に僕は、胡桃のしたいこと否定したりしないよ。好きなことしたらいいよ」


「先輩、やっぱり優しいですね、私がまた重たいこと言っても、嫌いなんて言わなさそう」

「嫌いになったら、嫌いって言うよ、僕はね。まあそもそも言える友達なんて限られてるから、言うことなんてほとんどないけど」


「先輩、彼女いないんですか?」

なんだよ急に。

「いるように見えるか」

「見えますけど?」


僕に彼女がいるかどうかなんて、聞かれたのは、バイト先のおばさんくらいだ。

初めてと言っていいぐらいだろうか。

ノーカンにさせてくれ。

「僕に彼女なんて出来るわけないだろ、こんなひねくれものに」

「先輩のこと、まだ知り合って一日目ですけど、私はまた明日も話したいなって思いますよ。
深夜のコンビニで、初めてあったあの瞬間も、本当に先輩で良かったなって思いますし、こんなに重たい話をしても、引かずに話を聞いてくれて、私嬉しくなっちゃいました」

胡桃は、少しほっとした顔を見せながらそう言った。