保健室の天使は今日も眠い

ダメだ。言えるわけねぇー…






付き合ってまだ数日


1番楽しい時期なのは分かってるし

それをぶち壊すような事も言いたくない






だから黙ってたんだ




おれは知ってて黙ってた















ある日のことだった






「いーお!おはよ!」





「桃香おは、、ってどうしたそのアザ」







「え?ああこれね寝てる時にぶつけちゃって」






おはよと手を挙げたときにちらっと見えた腕のアザ



最初はドジな桃香のことだからなにも気にしていなかった





なのに







「なあ、ここ、首だよ赤くね?」






「あーうん、火傷しちゃった!」







日に日に増えていくアザ



そして同時に減っていく笑顔





やっぱりなにかおかしいと思った






でもおれは弱いから





大丈夫かと聞くことしか出来ず見て見ぬふりをした