ただいま、私の王子様。





次の日。

「あ、香苗、おはよ」

「おはよう美織。昨日は心配かけてごめんね。もう、大丈夫だから心配しないで!」

いつもの香苗だった。
本当に大丈夫なら、いいけど…

「ほんとに?」

「ほんと!今日の学食楽しみ!」

「そうだね」

からからと陽気に笑う香苗は、やっぱりいつも通りだった。
昨日のは、見間違いだったのかな。

「学食楽しみだったから朝ごはん全然食べてないんだよね」

「えぇ?倒れないでよ?」

「大丈夫大丈夫!!」