左小指のピンキーリングは素敵な恋を引き寄せる



「指輪?どういう事?」



さくらは左小指の意味を舞子に話した。



「そういえばその指輪を買ってから仲良くなっていったね」



「うん!」



「最初はさくらのお金を当てにしてると思ったけど、ちゃんとしてくれてるね、手を出されてないのがびっくりだわ(笑)」



「怪我が治るまではって言ってくれたの」



キスはたくさんしてくれたけど一緒に生活している間はそれ以上のことはしなかった。



自分なりのケジメみたいだった。





ようやく遥海くんも部活の練習に復帰して、水曜日にはさくらが部活を見学して一緒にさくらの家に帰るようになっていた。



さくらの作った夕食を食べ、遥海くんとはやっと一線を超えた。



ベッドでの遥海くんは優しかった。



ウトウトしていたさくらが目を覚ますと遥海くんは座って高校時代の雑誌を見ていた。




「どうしたの?」


「あー、うん、この頃楽しかったなって」




「今は楽しくないの?」




遥海くんはすぐ返事をしなかった。




雑誌を置くとベッドに入ってくる。





「さくらと出会えて良かったと思ってるよ」




「でも……ストーカーみたいって思う?遥海くんのいく大学を知って受験したから」




「それはでもさくらの勉強の努力もあるし、憧れてたなんて嬉しいよ、嫌がらせとかするならストーカーだけど同じゼミにいたのに話しかけてこなかったじゃん?」




「まあ、嫌われたくないし……」



「俺は忙しくてデートする時間もないのにさ、俺の事を考えてくれてありがとう、さくらと出会わなかったらバスケを続けてられないかもしれない、食事と睡眠でだるさもなくなったし、バスケも頑張りたくなったよ」




「良かった(笑)」



遥海くんはギュッと抱きしめてくれた。