左小指のピンキーリングは素敵な恋を引き寄せる


早めに私は寝て自分の睡眠時間も確保しないとね、おやすみ、遥海くん……



朝、さくらが起きると遥海くんは隣にいなかった。



もしかして……



リビングにいくとソファで寝ていた。




私を起こさないようにだよね……




遥海くんなりの気配りなんだろうな、さくらは自分の部屋から布団を持ってきて遥海くんにそっと掛けた。



「いい匂い」



リビングから声がした。



「起きた?お風呂どうする?」



「シャワーする、痛ってぇ!」



「大丈夫?」



さくらが寄っていく。



「さくら、立たせて」



「うん」



松葉杖は外で使うから玄関においてあると言う。


部屋が汚れるだろ?と遥海くんは言った。



雨の日じゃなかったらいいよとさくらは言ったのだが……


大丈夫と言われた。



後、風邪ひくからベッドで寝てと言っておいた。




朝の支度を終えて一緒に玄関に行く。



「さくら」



「ん?」



「チュッ、今日もありがと」と頭を引き寄せられておでこにキスをくれた。



「遥海くんの役に立てて嬉しいよ、あっ重かったらちゃんと言ってね、付き合い方よくわかんないし」



「ん、凄く助かるよ」



いつも眠くてボーッとしてたけどさくらがいる安心感で眠りも深くて疲れが取れると言ってくれた。




教室でも隣に座り出すとつるんでいた女子達は遥海くんに寄ってこなくなった。



男友達2人は一緒にいて、私と舞子と5人でいる事が多くなった。




2週間がすぎた頃には松葉杖はなくなり、サポーター固定となった。




バイト休みの水曜日、部屋で2人でくつろいでいると、遥海くんは自転車に乗れるようになったから明日から家に戻るよと言った。