大学生活が始まり、女性なのに身長170cmの高身長、高校では目立っていて猫背気味のさくらだったが大学はたくさんの人がいる中、女性でも高身長の人もたくさんいて自然に姿勢も伸ばして過ごせている。



高校までバスケ部だったさくらは大学のバスケ部の見学と体験は行ってみたものの、レベルの高さに諦めサークルの方に入り、週2回楽しいレベルでバスケは続けた。



家では中学でバスケットを始めてからずっと購入しているバスケの月刊誌をベッドで読んでいた。


過去の雑誌も家から何冊か持ってきていた。

高校の全国大会で見たプレイが忘れられなくて、イケメン高校生と特集も組まれていた同じ歳の佐野遥海(さのはるみ)くん……



すごく人気もあり女の子のファンも多いらしい


実は彼の選んだ大学を雑誌で知って私は同じ大学を受験した。



地元の大学からはバスケ推薦をもらえていたのだが、初めて親に自分の意見を言ったのだ。


行きたい大学があると……



「かっこいいなぁ」



実は同じゼミに遥海くんがいる事を知ったのは入学から1ヶ月ほど経ってからのことだった。



授業が始まる直前、毎回賑やかな声が聞こえていた。



遥海くんを中心に男女6人でいる団体だ。


授業時にも時々その団体はうるさかった。


1度高い声の女の子に少し静かにして下さいと言ったことがある。



そのときに遥海くんがいて、同じゼミなんだと知った。

遥海くんに気づいて恥ずかしくてすぐ目を反らせてしまった。


きっと私の印象は良くはないだろう。