「ガハハハハッ!」
「やった! やったぞ!」
「これで悪魔はいなくなった!」
「木簡は霊力がこもっていなくても割れるんだぜ!」
「爆弾30個の集中砲火だ! 骨も残っていないかもな!」
「フハハハハハッ!」
「バーカ! バーカ!」
「下水に流された恨みだ!」
「目が覚めたら海のど真ん中だったんだぜ」
「俺なんて大気圏まで飛ばされちまったよ! 地球は青かったな!」
「ハハハッ! お前もかー!」
「ここにいるやつはみんなあいつらに流されて打ち上げられた仲間だぜ!」
「それもそうかー!」
「アハハハハハッ!」
「ハハハハハッ!」
煙の黒くたちのぼる、燃える天原家を囲み、海賊の宴のように歓喜の高笑いをする彼ら。
「私の家が………」
眼下に映る天原家の惨状に、悲しみの声が漏れた。
「大丈夫」
「壊れたらオオクニヌシに建て直させればいいのさ」
私の両隣に浮かぶ美少年、美少女ドールが慰めるように肩に手を乗せた。
反対に、近くに浮かぶ同盟者達はこれから始まる戦闘に楽しみを隠しきれていない。
「やっぱりねぇ」
「一般人に隠したいのなら、響の偽装結界を使用禁止にすることと合わない」
「見覚えのある顔もいるしねー」
「………………ヒヒッ」
「お前たち、協会を騙った受験者だな!」
私達は、天原家を取り囲む人たちを、上空から見下ろしていた。
常磐の大声で気づいたのか、襲撃者達は一斉にこちらを見上げた。
「なっ!」
「確かに攻撃は当たったはず!」
「無傷だと!」
「なんで!?」
ざわつく彼らを見下ろして、同盟者は笑みを深めた。
「なんでって? 決まってるじゃん。初めの爆発から、俺らはずっと上にいたんだよぉ」
「あははっ。私が浮かべてあげたんだ。感謝して」
「こいつの作った幻に騙されたな!」
「………僕が作りました」
「さっすが響ー」
「………柚珠に言われるの、なんか嬉しくない」
「イチャつくのは後にしろ」
「………イチャついてない」
襲撃者は、懐に手を入れて。
「くっ………ならばもう一度……!」
「モブどもが、調子に乗んなよ」
「ひいっ!」
先輩の構えた剣が銀の月光を浴び、鋭く光る。
懐に入れた手をそのままに彼らは固まり、声にならない悲鳴をあげた。
「いくら集まったところで、俺たちに敵うわけないじゃんね?」
雷地に追従する複数の剣が月光を反射して輝きを増す。
彼らは呼吸を忘れた。
他3人も、霊力を高め、術を練っていく。
「覚悟はいいー?」
タコ足のように影が伸びて蠢き。
「………新薬」
空に虹が架かり。
「答えは聞いてないがな!」
月を覆い隠すほどの巨岩の影。
その後、一方的な暴力が名も知らぬ襲撃者達を襲った。


