「しおりヌんプレれント これ、なヌんだ」

 赀井のこずを考えおいたら、咲良の声がしたから目を開いた。咲良ず玫音くんが登堎した。このふたりは癒し系芪子で、俺の䞭で唯䞀心を枅めおくれる存圚だ。

 咲良は身内以倖の幎䞊の男の人が苊手らしい。だけど初察面の時から俺ずは普通に話せおいた。

「咲良、䞊手だな。むチゎのショヌトケヌキかな」
「ぶっぶヌ。パフェだよ。しおりん間違っおる なんで間違えるの」

 満開な笑顔だったのに、急に怒り出す5歳児。最近よくぷんぷんされる。いや、䞉角に折った癜い折り玙に乗せた、小さく䞞めおある赀い折り玙。どうみおもむチゎのショヌトケヌキだろうが。

 でも咲良にずっおは䞍正解。間違えお、怒られお  ちょっず萜ち蟌んでいるず玫音くんが「ごめんね」ずこっそり耳打ちしおきた。耳元で挏れた息にゟワドキっずした。

「いや、いいんだ。玫音くんたち芪子は唯䞀癒し系の存圚だから  咲良には俺をどんどんいじめおほし  」

 はっ

 䜕を蚀おうずしおるんだ俺。俺はいじめられるの倧嫌いだし、されたら倍にしおやり返すタむプだ。過去には蚀えないほどのすごいこずもしたこずがある。

 咲良には絶察にやり返さないけどな

「癒し系か  じゃあ、いっぱい僕たちず䞀緒にいようね」

 最近倱恋した話を玫音くんにした。
 玫音くんは話をしやすくお、おおらかに俺の心を包んでくれる。今もそんな蚀葉を蚀っおくれお――。

 幎䞊もいいかもしれない。

 玫音くんはい぀もにこにこしおお、ほわほわしおお。䞀人暮らしで気楜だけど、たたにひずりがさみしくなる。玫音くんず咲良が家にいたら癒されるだろうなぁ。

 玫音くんをじっず芋぀めおいるず、玫音くんが「しおりん、可愛いよね」っお蚀いながら可愛く笑った。倚分、子䟛に察しおいう〝可愛い〟だろう。

 なんだろう、急に悔しくなった。

「玫音くん、俺、玫音くんにカッコむむっお蚀われるように、倧人になるわ」
「応揎するね、がんばっおね」

 玫音くんがふふっず笑いながら俺の頭を撫でおきた。
 そしお䞀瞬、かっこいい倧人の顔を芋せおきお、ドキッずした。

 これが倧人か  。

 倧人の玫音くんも、党郚の玫音くんを知りたくなった。