垰り道。

 優銙ちゃんを家たで送ったあずも、もっず䞀緒にいたかった。おばあさんは先に家に入っおいく。

「今日はありがずう、たたね」
「優銙ちゃん  」

 優銙ちゃんが家に入る盎前に、呌び止めおみたけれど。特に䜕も話すこずは無いから「じゃあ、たた」ず、圌女に背を向けた。

「あ、そうだ ちょっず、玄関で埅っおお」ず埌ろから声がしお再び振り向いた。玄関に入っお埅っおいる間、癜くお小さな犬が足元に来お、クンクンず俺の足の匂いを嗅ぎだす。

 この犬、優銙ちゃんみたいに癜くお顔立ちがはっきりしおいお、可愛いな。

 犬の頭を撫でおいるず、ピンクのリボンで入口が結ばれおいる、氎色の小さな袋を持っお優銙ちゃんは戻っおきた。

「あのね、これ、プレれント。ひょう花に連れおいっおくれたお瀌」
「お瀌なんお  」
「こういうの、迷惑だったかな ごめんね」

 う぀むく優銙ちゃん。

「  いや、ありがずう」

 優銙ちゃんからのプレれント、迷惑なわけがない。嬉しすぎる。

「じゃあたた」
「うん、ばいばい」

 垰りに䞭を芗くず、チヌズ味のスナック菓子ふた぀ずひんやりする风、咲良の奜きなグミが入っおいた。

 このスナック菓子の小袋は、こないだ食品衚瀺の欄を店で読んでたや぀だ。

 ひずりになるず、ひょう花で過ごした時間を思い出す。優銙ちゃんは足湯を気に入っおくれたみたいだ。誘っおみおよかった。人の気持ちずか、どうでもいいやず思うけれど、優銙ちゃんに関しおのこずだけは些现なこずでも気になる。

 今日もたた、優銙ちゃんが俺の心の奥に入っおくる。日に日に奥ぞ。

 優銙ちゃんず駄菓子屋で初めお出䌚った時。その瞬間から、優銙ちゃんが頭の䞭から離れなくなった。こうしおどんどん優銙ちゃんを知るほど俺は、優銙ちゃんのこずを――。

 その気持ちは、本を読んでも埗られない。
 その気持ちは、優銙ちゃんにしか感じない。

 特別な感情だ。
 これは倚分、恋だろう。

――生たれお初めおの恋。

 芋䞊げるず、空の星は満開。