エイティーンの契約婚

『学校終わったら仕事しに事務所行くから先に家に帰ってて
あとで迎えに行く』

さらに追撃が届いた。
これは……言う通りにした方がいいのかな。

『わかりました
ありがとうございます』

別に私の事情に介入する必要なんかないのに。
北条君って、ちゃらいし、だらしない面もありそうだし、変なところもあるけど。
なんかけっこう、優しい人だよね……。

6時間目の授業が終わると部活に行ったほのぴを見送って一旦家に帰ることにした。

学校最寄りの茗荷谷駅から神楽坂駅に帰るには、メトロ丸の内線と東西線を乗り継ぐ。
ホームで電車の入線を待っていた私はふと、後ろに立っていた人物に気付いて振り向いた。

「あ」

まさかの高林君。
しかもばっちり目が合った。

「……!」

目が合ったのに逸らすのも変だし、そうは言っても突然の事態に何をどう言っていいかも分からなくて『あ』とか『う』とかもごもごする。