エイティーンの契約婚

「――」

柔らかいような、弾力があるような。
あたたかいような、そうでもないような。

……は……?
これって……?
……キ……。

「――っ!」

そうだとアタマが認識した瞬間、私は全身の力をもって彼から離れた。心臓だけが速く動いている状態で、全身は氷漬けされたみたいに固まっていた。

なんで、なんで、なんで。

さっきよりかは目が開いている北条君は、ひどく寝惚けた声で言った。

「……明那さん……?」

は?
は……!?
は……………………!?

アキナさん……!?

誰ですかそれ……?
誰かと間違えてキスしたの……!?

「アキナさんじゃないですっ!」

衝撃のあまり、お腹からの大声を出していた。
北条君の目が、驚きでばっちり開いた。

がばっと起き上がってこちらを見てくるが、たった今キスした人と目なんか合わせられるはずなく、横に逸らした。