カーテンの隙間から漏れる光が今日のお天気を告げている。
今何時だろう。
向こうに置かれていた時計……10時か……え?

「エ゛ッ!?」

ものすごい勢いで起き上がった。
今日って何曜日!?
昨日は月曜日で……今日は火曜日!?

学校は、始業式を終えて今日から授業が始まる。
今までは絶対に毎日5時に起きていたのに、どうしてこんなことに……!?
あああ、スマホの電源が切れてる……!

これ、もしかして北条君も……!?
すぐに部屋から出てリビングを覗く。

広々としたリビングに設置されたベッドソファで、すやすや眠っている彼がいた。

あぁ、なんということ。私は頭を抱えた。
どうしよう、これは起こした方が……いい……よね?
夫婦だけど契約だから、どこまで踏み入っていいか分からないけれど……。

「北条さん、起きてください」
「ん〜……」
「遅刻です」

起きない。
これくらいじゃダメか。

「北条さんっ!」
「……ん……」
「大遅刻ですよっ!」

大きい声でゆすると、ようやくぼうっと開く目。

「あ、北条さん……!」

首の後ろに腕がまわってきて、ぐっと彼の方に引き寄せられ――あ、と思う間もなかった。

くちびるに、未知の感触が。