けどそんなセリフが違和感ないほどの説得力が彼にはある。いつ見ても囲まれていて、かっこよくて、あげくお金まで稼いで将来有望。
そんな人にプロポーズなんてされたらみんなイエスって言うに違いない。
「北条さんのことは絶対好きにならないので、それは安心してください」
私の心の中にはずっと高林君がいるから、それだけは安心してほしい。
「いいね。俺のこと好きな女の子と結婚したら、カミツキガメのように離れないだろ? または別れる時にとんでもない慰謝料要求してくるだろ? それは嫌だ。困る」
「……私も要求するかもしれないですよ?」
「なんとなく、君は非常識な要求はしないと思う」
この人、私をなんだと思ってるんだろう。
聖女だとでも思ってるのだろうか。
「北条さんは生涯逆張り路線……ということなんですね」
「あははっ! そう、そういうこと! 君、おもしれーじゃん!」
私は聖女なんかじゃないから失礼なことを言って気を悪くしたりしてほしかったのだけど……なんで手を叩いて大ウケしてるの?
「あのー……そこは怒るとこなのですが」
「え? 怒った方がよかった?……このヤロー!」
「わぁっ!?」
「びっくりした?」
「びっくりしましたよ……! 当たり前じゃないですかっ!?」
「君、そんな大声も出せるんだ! あはは!」
「……」
この人、へんな人だ……すごくへんな人だ……。
そんな人にプロポーズなんてされたらみんなイエスって言うに違いない。
「北条さんのことは絶対好きにならないので、それは安心してください」
私の心の中にはずっと高林君がいるから、それだけは安心してほしい。
「いいね。俺のこと好きな女の子と結婚したら、カミツキガメのように離れないだろ? または別れる時にとんでもない慰謝料要求してくるだろ? それは嫌だ。困る」
「……私も要求するかもしれないですよ?」
「なんとなく、君は非常識な要求はしないと思う」
この人、私をなんだと思ってるんだろう。
聖女だとでも思ってるのだろうか。
「北条さんは生涯逆張り路線……ということなんですね」
「あははっ! そう、そういうこと! 君、おもしれーじゃん!」
私は聖女なんかじゃないから失礼なことを言って気を悪くしたりしてほしかったのだけど……なんで手を叩いて大ウケしてるの?
「あのー……そこは怒るとこなのですが」
「え? 怒った方がよかった?……このヤロー!」
「わぁっ!?」
「びっくりした?」
「びっくりしましたよ……! 当たり前じゃないですかっ!?」
「君、そんな大声も出せるんだ! あはは!」
「……」
この人、へんな人だ……すごくへんな人だ……。
