「ねぇ、マサ君。やっぱり今からお台場連れてってよ!」
運転席から『いいよ』と聞こえて来た。
「美桜。女の幸せはね、そこそこ金のある親の元に生まれるか、イイ男を捕まえることだよ。親もダメでイイ男もゲットできなかったら人生おしまいなんだから!」
アドバイスしてる風で『あんたはそっち側』『私はこっち側』って分からせるように言ってくる。
私と話す時、舞香ちゃんはだいたい小馬鹿にしたような顔をしている。
可哀想なやつだ、惨めなやつだって。
こうはなりたくないって。
それが分かるから話すのが苦手。
「美桜にもワガママ聞いてくれる彼氏できるといいね! じゃあね〜」
私は走り出し、無我夢中で駅に向かった。
私が家でどんな扱いされてるか全部知ってるくせに、贅沢や幸せを見せつけなくたっていいじゃない。
昔、パパとママが生きてる頃。
笑っていたら必ず幸せになれるよって教えてくれた。
だからつらくても、笑っていようってずっと頑張ってた。
けど、もうむりだよ。
もう笑えないよ。
運転席から『いいよ』と聞こえて来た。
「美桜。女の幸せはね、そこそこ金のある親の元に生まれるか、イイ男を捕まえることだよ。親もダメでイイ男もゲットできなかったら人生おしまいなんだから!」
アドバイスしてる風で『あんたはそっち側』『私はこっち側』って分からせるように言ってくる。
私と話す時、舞香ちゃんはだいたい小馬鹿にしたような顔をしている。
可哀想なやつだ、惨めなやつだって。
こうはなりたくないって。
それが分かるから話すのが苦手。
「美桜にもワガママ聞いてくれる彼氏できるといいね! じゃあね〜」
私は走り出し、無我夢中で駅に向かった。
私が家でどんな扱いされてるか全部知ってるくせに、贅沢や幸せを見せつけなくたっていいじゃない。
昔、パパとママが生きてる頃。
笑っていたら必ず幸せになれるよって教えてくれた。
だからつらくても、笑っていようってずっと頑張ってた。
けど、もうむりだよ。
もう笑えないよ。
