「そんなことより、君も今日誕生日なんだ?」
「あ、はぁ……そうですね」
同じ誕生日。
私と綺羅星のような人との共通点なんて後にも先にもそれくらいだろうな。
「お互い今日から成人でいろいろたいへ」
「なぁ、俺と結婚する?」
――ん?
その時。
あまりに思いがけない言葉が耳に入ってきて、それまで脳内にあった『気まずいな』とか『はやく教室に帰りたいな』とかがいっせいに停止する。
今、なんと言ったの……?
いきなり何を聞かれたのかさっぱり分からなくて、口を半開きにしたまま彼を見る。
「な……なんて……言いましたか……?」
「結婚だよ、けーっこん!」
やっぱり『結婚』?
聞き間違いではない『結婚』という言葉。
目の前の極上の顔が、そんな言葉を私に投げかけていて脳内がハテナで溢れかえる。
「えっと、誰と誰がですか……?」
「俺と、君」
また、停止。
今まで一度も同じクラスになったことない、今日初めて話した私と北条君が……?
結婚……?
今日成人したとはいえ高校生の私たちが。
結婚……?
「えっ、なんでですか……!?」
「やめろよその敬語。同い年だろ?」
「そうなんですけど、いえ、そうじゃなく……!」
「契約結婚だよ。最近ドラマとかで流行ってるだろ? 知らない?」
契約……?
でも、結婚……?
全然意味が分からない。
いきなり何言ってるの、この人……?
「あ、はぁ……そうですね」
同じ誕生日。
私と綺羅星のような人との共通点なんて後にも先にもそれくらいだろうな。
「お互い今日から成人でいろいろたいへ」
「なぁ、俺と結婚する?」
――ん?
その時。
あまりに思いがけない言葉が耳に入ってきて、それまで脳内にあった『気まずいな』とか『はやく教室に帰りたいな』とかがいっせいに停止する。
今、なんと言ったの……?
いきなり何を聞かれたのかさっぱり分からなくて、口を半開きにしたまま彼を見る。
「な……なんて……言いましたか……?」
「結婚だよ、けーっこん!」
やっぱり『結婚』?
聞き間違いではない『結婚』という言葉。
目の前の極上の顔が、そんな言葉を私に投げかけていて脳内がハテナで溢れかえる。
「えっと、誰と誰がですか……?」
「俺と、君」
また、停止。
今まで一度も同じクラスになったことない、今日初めて話した私と北条君が……?
結婚……?
今日成人したとはいえ高校生の私たちが。
結婚……?
「えっ、なんでですか……!?」
「やめろよその敬語。同い年だろ?」
「そうなんですけど、いえ、そうじゃなく……!」
「契約結婚だよ。最近ドラマとかで流行ってるだろ? 知らない?」
契約……?
でも、結婚……?
全然意味が分からない。
いきなり何言ってるの、この人……?
