久門先生と、
校舎内を歩いて向かった場所は...............



──────国語準備室。



国語の先生が使う部屋だけど。



いま、
私達の学校で、国語の先生は1人だけ。



つまり、プライベート空間みたいなものだ。



「............、あー、急に、ごめん、」



国語準備室に着くまで、
私の方を見ないままだった久門先生なのに。



国語準備室入るなり、
突然、謝られてビックリして............



「...............っ、いや、それはいいんだけど、」



〝どうしたの?〟と聞く前に。



「杏里って、瀬那と付き合ってんの?」



飛んできたのはまさかの質問で。