「良かったじゃん!!!」

「うん、ありがと」


私よりも私と環先輩が連絡先を交換したことを喜んでくれるみゆき。
本当にいい友達を持ったなって思う


「珠洲島先輩、借り物競争か〜
うちの高校ちょっと甘酸っぱいお題ばっかりらしいよ?」

「どうゆうこと?」

「聞いた話だけどね、恋ネタ系が多いらしいよ、
彼氏と!とか好きな人!とか」

「そう、なんだ」

ちょっとだけ不安になる、
もし環先輩が女の子を連れてゴールして、お題が彼女だったりしたら、、
私は上手く笑えるだろうか、、


「わー!ごめんごめんごめん!
余計なこと言ったね!!
大丈夫だよ、ネタ系もあるらしいよ?」  

「去年は、芸人のモノマネを2人で披露とかもあったらしいぞ」

「びっくりした、帷居たの」

「おはよ、だから心配しなくても大丈夫だって!な!」


頭をポンポンしてくる帷の手を退けながらも余計なことを考えてしまう


ふと携帯を見つめると環先輩の寝顔
会えないのが寂しすぎて、思わずホーム画面にしていたのだ



無防備な寝顔に思わず笑みが溢れる


「2人ともありがと、大丈夫だよ」