今日は雪の帽子を被っていない、ミルクティー色の車に乗ると、スマホの画面を冷たい指でタップする。身震いする寒さなのにエンジンもかけず、青鷹君とのメッセージ画面を開いた。

 館内で特別話さなかった、まだスクールに残ると青鷹君に、返していなかった返事を打つのだ。ポツリ、ポツリ。当日について、日を跨いで連絡を取り合っていた。

 ……と言ったって、余計な話は何もしていないし、飾りでちょこっと絵文字が付いているだけ、意外とめちゃくちゃ絵文字使うんだ! カラフルでビックリ! ……はなく、おそらくあちらも同じだろう。