『っていうか、私はどれにも当てはまっていませんよ?』

「当てはまっているから、遥樹が直接姫になって欲しいって言ったんでしょ?別にこのことに、口を挟んだり文句は言わないわよ?でも、私の時みたいに体がボロボロになってほしくない。遥樹にとって咲姫ちゃんは、強みであって弱みでもあるの。だから、姫にならなくてもいいから近くにいてあげて?」(美麗)

『いいんですか?私みたいなのが、先輩達の近くにいて…』

「ッ……いて欲しいから、言ったんだよ。それに咲人も暴走族なのに、近くにいただろ?」(遥樹)

『はいッ。じゃあ、足手まといになるかもしれませんがお願いします!』

「咲姫!敬語なしで話してね~♡」(咲人)

『うん♪』

 鬼夜のみんなは、優しいな。ずっとここに居