幽霊だった君にもう一度恋をした。



最近は神宮寺くんと学校に行ってたけど、嫌な夢を見て早くに起きてしまった。

だから、早く家を出た。

神宮寺くんとは、家の前で会えば一緒に行く感じだったから、大丈夫だと思う。


時間はたっぷりあるから、ゆっくり行こうと、あまり通らない場所を歩いて行ったりした。


すると、道路の隅に小さく縮こまっている小学生くらいの男の子がいた。

でも、その子は霊で、触れることは出来なかった。


「どうしたの?大丈夫?」


と声をかけると顔を上げた。驚いたように目を見開いていた。

急に声をかけたから、驚かせちゃったかな、、。

その顔は見たことあるような顔立ちで、でも思い出せそうで思い出せなかった。


「ここは、どこ、、?お姉ちゃん、生きてるの?」


と不安そうな顔でその男の子は言った。


「うん、生きてる。私は結菜よろしくね!」


「うん。僕の、名前は、、、」


と黙り込んでしまった。


「大丈夫だよ?言いたくないなら」


「ち、違うの覚えてないの。自分の名前も家もここも、」


記憶が無い。

霊にはそんなこともあるのかともっと陽翔に聞けばよかったなんて思った。


「そうんだ、、でも大丈夫!私が思い出させてあげる!とりあえず私学校行かないとだけど、、来る?」


「うん、、。行く、、なんか思い出すかもだし!ありが、と、、」


ぎこちない感謝だったけど、すごいかわいくて胸が温かくなったなった。


「ここ、私の高校なんだけどなにか、分かる?」


「ううん。」


「私今日普通に授業受けるけど、大丈夫?ごめん。結構待たせちゃうけど、、」


「全然いいよ。待ってるから。学校探検しとくね!」