日記を読み終わり落ち着いたころ、私はその友達日記がどこにあるのか、気になった。
この部屋にあるのかなと思った。
陽翔に申し訳ないと思ったけど。
陽翔にあげたプレゼントが思い出せなくて、そのことが載ってたりしないかなと思って探したけど、どこにも無かった。
ひとつ鍵の着いた棚があってこの中と思ったけど、鍵が見つからなかった。
仕方なく帰ろうと思って日記を元あった場所に戻そうとした時、何かが落ちた音がした。
それは小さな鍵だった。
それを棚にはめると開けることが出来た。
そこには、友達日記のスマホとドナーカードが置いてあった。
そこには移植した日の日にちがあって11月22日と書いてあった。
それは私が移植してもらった日だった。
移植してもらったのは陽翔のってこと、、!?
と、混乱していると充電していたスマホがピコンとなりロック画面が開いた。上にスワイプするとパスワードが着いていた。
1122
0309
誕生日ではない。
そこで思いついた、◯◯と押すと開くことができた。
これは!はるくんが記憶をなくしても寂しくならないように始めた友達日記です!!!
だから、ちゃんとこれでお話しようね!
ゆいな
という説明がありどんどんスクロールすると、
「八神陽翔です。小3です。よろしく。」
「七瀬結菜です!同じ小3!よろしくね。まずお互いことを知るために質問です!好きな食べ物はなんですか?」
「すしとか、かな、結菜は?」
「ゆいなはね、パスタ!でも、、ラーメンとかも好きだし、もちろんおすしも好きだし!スイーツも好き!」
そうだ。それで屋上で一緒に好きな食べ物書き合いっこしたんだ!思い出した!
「多いね、いつかそれ全部一緒に食べに行きたい。」
「うん!行く!次はるくんが質問してください!」
「誕生日はいつ?僕は11月22日」
「え!!もうすぐじゃん!!ゆいなはね、3月9日!
次、兄弟は?」
「双子の弟がいる。昨日見舞いに来てくれた。めっちゃかわいい。」
「いいなー、双子の弟とか絶対かわいい!私はね双子のお兄いゃんがいる!」
「いいじゃん。頼れそう!」
「1人は頭良くて、優しくて頼りになるけど、、もう1人は運動バカだし、ずっとゲームしてる。面白いは面白いけど、、」
質問が終わって日記が始まった。
「今日はいい事があったの!!特別に外出許可が出て!お兄ちゃんたちと買い物に行ってきた!!」
「今日は、弟たちがお見舞いと似顔絵を持ってきてくれた!」
「今日ははるくんと屋上で似顔絵を描き合いっこしました!」
「一緒です。笑 楽しかった!」
「今日はずっと眠くて、ベットでゴロゴロしてた」
「今日、ゆいなの病室行ったけど寝てました。寝顔かわいかったよ」
「え、嘘!!知らない!!もう、起こしてよ!!恥ずかしいじゃん!!」
「今日は、検査で疲れた、、」
「おつかれさま、今日、、弟たちの名前が出てこなくて焦った、、こうやって忘れていっちゃうのかなってすごい不安、、」
「大丈夫!はるくんなら大丈夫だよ!!」
「今日、久しぶりにちょっと元気で、はるくんに会えた!」
「ゆいなの好きな食べ物忘れてた、、ごめん」
「だいじょーぶ!!心配しないで!!」
「今日、検査の結果を聞いてきた、、結果が良くなかったらしくて、落ち込んだ、でも、はるくんが一緒にいてくれて嬉しかった」
「ゆいななら大丈夫!絶対なおるよ!」
「今日は、はるくんに会えなくて心細くてさびしかった、、」
「 今日、ゆいなの病室に行ってきた、でも寝てた。全然起きなくて心配だったよ」
「今日もゆいなの病室に行ったけど、人がいたから一人で屋上に行った。」
「今日、はるくんのことを見かけた、声をかけたら誰って言われて、病室戻って泣いた、、覚悟してたつもりだったんだけど、、」
下に行くにつれてどんどん会話の量が減っていって、日にちが空いたり1人ずつしかなかったりの日があったりでどんどん2人とも悪化してるのが分かって辛かった。
1番下には、、、
はるくんへ
1つ目の約束守れなくてごめん。
でも絶対2つ目は守る!
病気治して長生きするから。
もし陽翔が私のこと忘れちゃっても私が何度でも会いに行って、無理やりにでも思い出させるから覚悟しといてね。
会って、また2人で屋上で絵かこうね!大好きだよ。
ゆいなより
僕も守るよ2つ目の約束。
また、屋上で絵描きたい!僕も大好きだよ!
と書いてあった。
それはまだ既読が着いてなくて、胸が苦しくなった。
なんで、思い出せなかったんだろう、、。
こんなに大事な思い出。
陽翔との思い出を、、。
どれだけ陽翔を傷つけただろう、、。
昨日、入院したときの話をして微笑んだのは私が思い出したと思ったのかな、、。
ほんとにごめん。
と自暴自棄になっていたが、ふと棚の中にある包装箱が目に入った。
箱を開けるとそこには、子供騙しみたいなおもちゃの指輪が入っていて包装箱の下には2人で書いたスケッチブックがあった。
これは私があの時陽翔にあげたプレゼントだ。
2つとも大切に保管されていた。
それを見たときあることを思い立った。
その瞬間私は陽翔家を飛び出していた。
