幽霊だった君にもう一度恋をした。


帰り道


珍しく陽翔がずっと無言で空気が重かった。

その空気感に耐えられず、


「ね、ねぇ!私のこと騙したでしょ。根に持つんだから!」


と言った。

陽翔はぎこちない顔で


「は、ははっ!驚いただろ!、、」


と言いまた、無言になってしまった。

ふと思った。

なぜ嘘を着いたんだろうと、成仏はどうなるのかと、、、。


「え、とじゃああの話は全部嘘だったってこと?
成仏も全部嘘?」


「母さんがどんどん荒れていって、母さんと父さんが離婚してみんな父さんについて行ったことは本当。
2人が産まれる前に戻りたいって思ってたことも本当。でも、そのことを2人に言ったことは嘘。
まぁ、今は2人が可愛くて仕方ないけどね。
ごめんね、成仏しなくて。結菜は成仏して欲しかったんでしょ?、、」


ほっとしたと同時に陽翔を不安にさせてしまったことに対して申し訳なくなった。

「そんなわけないでしょ!私は陽翔居なくなるなんて嫌だし、ずっとそばにいて欲しい。でも、陽翔が後悔してるんだったら、解決したほうが幸せなのかと思ったから。」


「そっかぁー、、でも結菜のそばに居ること以上に幸せなことなんてないから。」


すごく真剣な目でこっちを見るからドキドキして、目を逸らしてしまった。


その言葉に少し照れていると、陽翔は私を優しく抱き寄せた。


安心した私は泣きながら抱き返した。


でも、安心と同時に陽翔の心臓の音がしないことに私は寂しさを感じた。