じゃあ次、解説することないんですが、雛堂君。

これまでの私の作品の主人公は、基本的に友達を下の名前で呼んでるので。

今回の悠理君みたいに、最初から最後まで、徹頭徹尾名字で呼び続けてるのは珍しいですね。

この代わり、雛堂君と乙無君は、互いに名前で呼び合ってます。

お陰で、ややこしかったかもしれませんが。

フルネームは、雛堂大也君です。

前編ではぼかしてましたが、後編で改めて、彼の家庭環境の話が出来て良かったです。

何気に結構重いんですよね。本人がさらっと言ってるから、つい流してしまいそうになりますが…。

普段ヘラヘラしてるから、余計に気づかれ無さそうですね。

でもその実、裏では苦労してんだなぁって。

家庭環境が家庭環境なのに、彼のこの底無しの明るさは、雛堂君が生まれ持った性質なのかもしれませんね。

その代わり雛堂君は、悠理君以上に、自分の悩みや不安を人に話すのが苦手そうな気がします。

いつも明るい、おちゃらけてる、っていう自分の「キャラ」を維持する為に、負の感情は頑なに隠しそう。

そう考えると、うーん。結構闇が深いな。

でもほら、そこは。雛堂君の周りには、悠理君と乙無君がいるから。

仲良し三人組パワーで、悩み事の一つや二つ、乗り越えて生きていって欲しいですね。
 
キレのあるツッコミが大好きでした。雛堂君、あんた良いキャラしてるよ。




次、もう一人のお友達ポジション、乙無君。

乙無真珠(まじゅ)君です。改めて見るとすげー名前。

そして中二病です。

ですが、後編では中二病がちょっと鳴りを潜めていたような。

徹頭徹尾中二病、っていうキャラ作りも結構大変だなーと思いました。

とはいえ、乙無君は大真面目なので。

結局彼の正体は何者なのか…について、果たして語る時は来るのだろうか。

普段は口が悪いor中二病発言しかしてないのに。

大事な時に大事なことをズバッと言ってくれるよが、乙無君の一番の魅力だと思います。




書くことないんで次。 

と言っても、今回登場人物の数が控えめなので、主要人物四人の他に解説したい人、ほとんどいないんですよね。

ちょいちょい出てきては、地味な活躍(?)をしてる印象の人達。

まず小花衣先輩。

フルネームは小花衣美園ちゃんですね。

常に優雅に微笑んで、主人公悠理君にほんわかとアドバイスしてる。そんな感じ。

当初は、寿々花ちゃんと友達という設定だったんですが。

結局最後まで小花衣先輩は、悠理君の言う「大切な人」が自分のクラスメイトだとは知らないままでしたね。

ここはもうちょっと上手く、寿々花ちゃんにとって小花衣先輩が、悠理君と雛堂君達みたいな仲良し関係、にしてあげたかったかなーと。

思ってるんですが、まぁ、それはそれ。

あくまで、悠理君のお友達だったということで。

寿々花ちゃんほどじゃないけど、小花衣先輩も頭良さそう。

って言うか女子部の生徒、皆頭良さそう。

そして良い匂いがしそう。小花衣先輩は今まで私が書いてきた全てのキャラの中で一番良い匂いがしそうですね。

ルレイアも違う意味で良い匂いがしてそうだが、ルレイアの場合は一回嗅いだら最後、二度と正気には戻れない気がする。




そして、最終章のアレのせいで、次に会ったら悠理君にタコ殴りにされそうな円城寺君。

円城寺君もね、もっとグイグイ来るつもりだった…って言うか。

悠理君と寿々花ちゃんの取り合いみたいなことをして欲しかったんですが。

どう考えても、寿々花ちゃんが悠理君を差し置いて、円城寺君を選ぶはずもなく。

最終的には、このポジションに落ち着きました。

円城寺君的には、寿々花ちゃんが態度を改めるなら、婚約取り消しを取り消してやっても良いんだけどなーチラッチラッをずっとやってますが。

寿々花ちゃんは別に、円城寺君のことが好きでも何でもないので、全然相手にされてません。

悠理君に心の中でボロクソ言われてて、ちょっと可哀想な気がします。

小花衣先輩にしても円城寺君にしても、もう少し美味しく料理してあげたかったなー感がありますね。

でも、何だかんだ結局今の形に落ち着くんだろうなぁ。

これでも一応、書きたいことは一通り書いたんですよね。

設定・プロットメモを読み返したところ、思いついた話のネタは、ほぼ全て回収してます。

一部流れた小話もありますけどね。夏休みのお泊りイベントとか。

それから、悠理君が実家に帰省するイベントも。

悠理君、めちゃくちゃ実家と疎遠みたいになってますけど。

もう少しお母さんのこと思い出してあげようぜ。寂しがってるぜきっと。

でもお母さん的には、悠理君が思いの外毎日楽しそうで、寿々花ちゃんとも上手く行ってるみたいで、安心してると思います。





他の登場人物はー…と。ちらほら、過去作からの出張キャラが何人か出てましたかね。

前編の時はアンドロイド達が出張ってたので、後編でも登場させるつもりだったんですが。

あんまり瑠璃華ちゃんばっかり出てもなぁと思って、星と月カップルが顔を覗かせたり。

最後の章では、何処ぞの黒カフェを経営するエロいマフィアが出てきたり。

あいつらはどの世界にも出没してんな。

あと、寿々花ちゃんがしばしば話す、夢の世界の話。

あれらも全て、モバスペ時代の過去作ネタですね。特に気にしなくて大丈夫です。