アンハッピー・ウエディング〜後編〜

…俺はその後、寿々花さんに付き合って、色々なキノコを見た。

本当にカラフルなんだな、キノコって。

普通キノコって言ったら、茶色か、白っぽい見た目をしていると思うだろう?

全然そんなことない。

ベニテングタケみたいな赤いキノコやら、タマゴタケとかいうオレンジ、黄色っぽいキノコもある。

最初の方に見た、紫色のキノコもあれば。

さっき寿々花さんが興味を示していた、アイタケみたいな緑色のキノコもあるし。

それどころか、オニイグチとかいう、どす黒くて焦げたみたいな色のキノコもあった。

オニなんて名前も付いてるし、見た目もヤバそうだし、絶対毒キノコだと思ったが。

このオニイグチ、別に毒キノコじゃなくて、食べられるらしいよ。

すげー。見た目だけじゃ分かんないもんだな。

本当に、人間と一緒じゃん。

更に面白いのは、状況によって色が変わるキノコもあるそうだ。

最初に見たツキヨタケも、暗くなったら光るらしいけど。

他にも、傷がつくと青色に色が変わるキノコがあるらしい。

その名もイロガワリ。

まんまだな。

しかも、これも食べられるとか。食べたくないけど。

色だけじゃなく、形状も様々で。

一般的にキノコと言えば、カサがあって、カサの裏にヒダがあって、その下に軸みたいな柄があって。

一番下に根っこ(ツボというらしい)がついているのが、オーソドックスなキノコの形だが。

それだけじゃなくて、マイタケみたいにカサひらひらしたキノコや。

ホウキタケという、さながら珊瑚礁を彷彿とさせる綺麗な色と形状のキノコ。

それに、細長い、ふにゃふにゃのポッキーみたいな面白い形状のキノコもある。

名前も面白いぞ。ナギナタタケだって。

…これの何処が薙刀?

よく分からないけど、これも独特な見た目に反して、食用可とのこと。

それにひときわ目を引いたのは、キヌガサタケというキノコ。

蜘蛛の巣のような、網目状のマントのようなものを纏っているのである。

あまりに独特過ぎて、俺の貧弱な語彙力じゃ説明しきれないよ。

これは是非、実際に自分の目で実際に見て欲しい。

ネットの画像検索でも良いから。ちょっと調べてみてくれ。キヌガサタケ。

他にも、オオシャグマタケというキノコも見て欲しい。

こっちは、さながら脳みそだから。

もう、他に表現のしようがない。めっちゃ気持ち悪かった。

はー。色々あって面白いもんだな。

別に一生知らなくても、充分生きていける雑学がいっぱいだったよ。

まぁ、なんだ。あれだな。色々キノコについて、分かったことはたくさんあったが。

やっぱり俺は、スーパーに売ってるシイタケで充分だ。

そのことを、しみじみと実感した。